睡眠時無呼症候群と手術療法 | 大阪市都島区 桜ノ宮駅すぐのすぎもと医院

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.17糖尿病の薬が癌の予防に効く??

2018/10/09

近年、糖尿病の新しい薬がどんどんと発売されていまして、糖尿病治療の幅がかなり拡がってきました。そういえば、私が研修医時代の15年くらい前は、糖尿病で使える薬が3種類くらいしか無くて苦労したものでした。まさに糖尿病治療は、この15年で公衆電話とスマホくらい進化していると思います。

その中で、腎臓から余分なブドウ糖を排出して血糖値を改善するSGLT2阻害薬(商品名スーグラ®)という薬が4年前に発売されました。現在ではメジャーな糖尿病の薬として確固たる地位を築いているSGLT2阻害薬ですが、実は糖尿病以外にも心不全や心筋梗塞の予防にもなったり、腎機能を改善させたり、脂肪肝を改善させたりなどの効果があると言われておりまして、私もそれらの効果に非常に期待しています。それと余分なブドウ糖を捨てるので痩せます!

そのSGLT2阻害薬ですが、何種類か発売されており、その中でもカナグリフロジンが胃ガン、大腸ガンなどの消化器癌を予防するのではないかという論文がメタ解析ですがDiabetologia誌に掲載されました。(OR 0.15 [95% CI 0.04, 0.60])

SGLT2 inhibitors and risk of cancer in type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials  Huilin Tang, et al.:Diabetologia October 2017

DiscussionとしてなぜSGLT2阻害薬の中でカナグリフロジンが抗癌作用を有していたのかといいますと、機序としましてSGLT1は消化管に多く発現しているが、SGLT1が癌細胞へのブドウ糖取り込みに関与している可能性があり、カナグリフロジンは他のSGLT2阻害薬とは違い、SGLT2だけでなくSGLT1の阻害効果も持っているから癌を抑制できたのであろうと述べられていました。また短期間の試験期間であることと、過体重のリスクの平準化など不確定要素もあるため将来的には長期の前向き研究を行う必要性があると説いています。

そういうことでSGLT2阻害薬に関しては糖尿病だけでなく色々な面で可能性がある面白い薬と思っています。私もSGLT2阻害薬を多くの人に処方していますが、他の薬と違ってこれらの薬は値段が高いけれど、みなさんやめたがらないという特徴があります。それは、痩せるんですよね。やはり糖尿病の数値だけでなく、見た目が変われば治療のモチベーションも上がるという副次的な作用も有している素晴らしい薬と言えるでしょう。

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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