「便潜血陽性」って健康診断で言われた!|すぎもと医院 院長コラム

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.31 「便潜血陽性」って健康診断で言われた!

2019/10/18

「便潜血陽性」って健康診断で言われた!

職場の検診などで大便の検査をされた方は多いはず。今回は、その便の検査はどういう意味を持つのか説明しようと思います。

健診などで行う便の検査は便潜血検査と言いまして、便潜血陽性は採取した便検体の中に血液が混じっているということを指します。普通、食べたものは胃や腸を通過する際には血液が混じることはないため、血液が混じっているということは特に腸に病気が潜んでいる可能性があることを示唆します。
では便潜血陽性になる病気はどんなものがあるのでしょうか?

便潜血陽性となる病気とは

大腸癌 内視鏡

  • 小腸:潰瘍、クローン病など
  • 大腸:大腸癌、ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病、憩室炎など
  • 肛門:痔核、痔瘻など

最近は免疫法という方法で行っているため、上部消化管出血(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌など)は出血が多い場合では陽性になる可能性はあるのですが、胃液や膵液などでヘモグロビンが変性してしまうため陽性とはならず、基本的には腸の病気、特に大腸癌のスクリーニング検査として行われています。

便潜血陽性 = 大腸癌 なの??

大腸ポリープ(腺腫)

検診などで便潜血陽性と言われたら、それは大腸癌だっていうことなのでしょうか?検診で便潜血陽性になる確率は1000人検査を受けたら50人くらいが陽性となるようです。その50人のうち1人か2人と言われています。ということは便潜血陽性と言われた人の2%とか4%くらいが大腸癌と診断されています。また便潜血陽性と言われた人で大腸ポリープが見つかる人は約30%と言われています。(大腸ポリープは癌と関連することが多いのでポリープと言えども要注意です)

反対に大腸癌の患者さんは全員、便潜血陽性なのでしょうか?大腸癌が早期であった場合は1回目の便潜血検査で陽性となる確率は40%、2回目を行うことで確率は上がり約70%が陽性になると言われております。また進行した大腸癌の場合では1回目の便潜血検査で70%が陽性となり、2回目の検査で場合85%が陽性となります。便潜血検査が陰性であっても大腸癌は否定的とは言い切れないので要注意です。

上記のクローン病や潰瘍性大腸炎、憩室炎は腹痛や発熱、下痢、血便などの症状がまず出ることが多く、あまり検診の便潜血検査で発見されることは少ないので、基本的には症状が出ることの少ない大腸癌や大腸ポリープのスクリーニング検査として使われています。

便潜血陽性と言われたらどうすればよいのか。

大腸の内視鏡検査が必要と考えます。どうしてもしんどい場合は大腸の3D‐CTなどの検査もあります。かかりつけ医に相談していただき、信頼できる病院、クリニックを紹介して貰ってください。
また便潜血検査は毎年、検診の際に行ってください。便潜血検査を毎年行いますと大腸癌による死亡率を33%減少させることができると報告されております。特に大腸癌は遺伝する可能性も高いため、血のつながりのある身内に大腸癌の方がおられれば、特に重要な検査と考えます。

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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