胸が痛い!! 胸痛症候群とは|すぎもと医院 院長コラム

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.25胸が痛い!! 胸痛症候群とは

2019/5/10

循環器の外来をしていますと、やはり多いのが「胸が痛い」と訴えられる患者様が多いです。それは当院のような小さいクリニックでも多いですし、大阪市立総合医療センターや北野病院などの大きな病院の循環器の外来なら更に多いです。今回は「胸が痛い」ってどんな病気があるのかを考えたいと思います。

まずは神経支配について
僕らが学生の時に勉強したデルマトームという神経支配の図ですが、大まかに言ってまずは痛覚刺激を受けるとそのシグナルが末梢神経から支配領域の脊髄神経に入り痛覚伝導路を上行し視床を介し大脳で痛みの位置や種類を投影し分析しているのですが、その皮膚感覚と神経の支配についての関係性を模式的に表したのがデルマトームです。

ただ実際はそれほど単純明快に説明できるものではなく、皮膚が痛いのか、骨が痛いのか、内臓が痛いのか、あるいは痛みが出ている深さなどを説明することができません。

だから「胸が痛い」というのは、必ず心臓に病があるというわけではなく、肺や胃、すい臓など近辺にある臓器が原因であることもあります。


具体的に胸の痛みがありうる病気は以下の病気が考えられます。

1.心臓や血管の病気
狭心症、心筋梗塞
大動脈解離
2.肺や胸膜の病気
  肺炎、胸膜炎、肺癌
  気胸
  肺塞栓
3.神経・筋肉の病気
肋骨骨折
肋間神経痛、帯状疱疹
悪性腫瘍
胸痛症候群
4.消化器の病気
  逆流性食道炎
  胆のう炎、すい炎
5.心因によるもの
  心臓神経症(胸痛症候群)

などが挙げられます。 アメリカの大学病院の救急外来では心臓が原因であった胸痛は67%、呼吸器疾患が14.9%、逆流性食道炎が2.5%、精神疾患が6.6%であったと報告されていました。

急な痛みで症状も強い場合、特に心臓や肺に異常があることも多いので救急病院に駆け込むことをお勧めします。また以前より胸痛があり比較的症状も軽い場合は循環器内科、呼吸器内科に受診することをお勧めします。

その際、

  • (1)どのような痛みか
    (刺すような痛みか、鈍い痛みか、圧迫されるような痛みか、締め付けられるような痛みか)、
  • (2)どこが痛いか
    (左胸部か、前胸部か、背部か、首や肩に放散するか、局所的か、いつも同じところか)、
  • (3)どのくらい持続するか
    (瞬間的か、数分か、数時間からそれ以上か)、(4)どのような時に痛むか(動いた時か、安静時か、体位を変えた時か、呼吸との関連があるか、食事との関係があるか)、
  • (5)ほかに症状があるか
    (呼吸困難、発熱、冷汗、吐き気、嘔吐など)

を、説明できるようになっていれば、病気の原因を探る医者にとっても非常にありがたいです。

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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