糖尿病と睡眠時無呼吸症候群| 大阪市都島区 桜ノ宮駅すぐのすぎもと医院

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.11糖尿病と睡眠時無呼吸症候群

2018/05/25

糖尿病と睡眠時無呼吸症候群との関連性

糖尿病と睡眠時無呼吸症候群はあまり関連性が無いように思われがちですが、睡眠時無呼吸症候群の患者様の中には糖尿病も合併していることが多いと言われています。

性別、年齢、ウエスト径などでも補正しても睡眠時無呼吸症候群があると糖尿病の発症リスクが1.62倍になることが報告されています。(Am J Respir Crit Catr Med 2005;172:1590-1595)

睡眠時無呼吸症候群が重症になればなるほど糖尿病になりやすくなることも報告されています。

SAS 重症度別の糖尿病合併割合

※AHI(無呼吸低呼吸指数:睡眠時無呼吸症候群の重症度指標):5未満、5~15、15以上と重症度が上昇する。

なぜ睡眠時無呼吸症候群が糖尿病を合併しやすいのか??

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まり、それにより何度も目が覚めたり、息苦しい感覚になり、睡眠の質が低下します。それで交感神経が活性化、ストレスホルモンが過剰に分泌されることで、血糖値や血圧が上昇し、脂肪が増加しやすくなります。また成長ホルモンの分泌が低下することで、筋肉量が減少して脂肪が蓄積されやすくなります。脂肪量が増えるとインスリン抵抗性(インスリンが体内で効きにくくなること)が上昇し糖尿病を発症、悪化しやすい状態になります。

睡眠時無呼吸症候群の治療が糖尿病を改善させる??

「結果的にはCPAP治療により糖尿病の発症だけでなく、糖尿病を悪化、進展も改善してくれることが明らかになっています。※1

糖尿病に睡眠時無呼吸症候群を合併する患者さんに取ってCPAP治療は、心血管、腎臓、目および神経の合併症を含む遅段階の病態の複雑化を改善することで健康寿命を延ばすことも考えられます。糖尿病患者さんで血糖コントロールがどうしても改善しない人は一度、睡眠時無呼吸症候群を念頭に置いて検査する必要があるかもしれません。

CPAP治療によりインスリン抵抗性が改善されている
※1
  • ・The U.S. National Heart, Lung, and Blood Institute has more about sleep apnea American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine April 27, 2015.
  • ・Association of sleep apnea and type II diabetes:A Population-based Study Kevin J. Reichmuth Arch Intern Med 165(4)447-452
  • ・The effect of continuous positive airway pressure on glucose control in diabetic patients with severe obstructive sleep apnea
    Hesham A. Hassaballa et al Sleep and Breathing 9(4)176-180 など

睡眠時無呼吸症候群について

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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