睡眠時無呼症候群と手術療法 | 大阪市都島区 桜ノ宮駅すぐのすぎもと医院

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.16睡眠時無呼症候群と手術療法について

2018/09/11

すいみん時無呼吸症候群の患者さんから「手術で治療はできないのですか」という質問をされることがあります。質問の答えとしましては、「できます」です。ただCPAPなどに比べて効果が限定的で、すべての患者さんに効果があるとは言い切れません。本邦で現在行われている手術療法をご紹介します。

中咽頭の狭窄が睡眠時無呼吸症候群の原因の場合では

●扁桃腺摘出術

扁桃腺が大きいことで気道を閉塞していびき、睡眠時無呼吸症候群を生じる場合は扁桃腺の摘出術を行います。入院は1週間位で、全身麻酔下において手術を行います。

●口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)

口蓋垂、口蓋扁桃、軟口蓋、いわゆる“のどちんこ”の一部、気流を邪魔している部分を切除して気道を広げる手術です。 手術の対象としましては、口蓋垂と共に軟口蓋咽頭が肥大した患者様に限り、睡眠時無呼吸症候群の奏効率としては約50%と報告されています。術後、切除部分の再生により再発することもあります。 現在ではレーザーによる口蓋垂軟口蓋咽頭形成術も行われるようになってきました。 ただ肥満の患者様や50歳以上の患者様では、術後の痛みが強かったり、術中術後の合併症が多かったり、傷の治りが遅かったりと有効率は低くなると言われています。

鼻づまりが睡眠時無呼吸症候群の原因の場合では

●鼻中隔湾曲症に関しまして

睡眠時無呼吸症候群を引き起こす鼻づまりの原因は主に鼻腔自体の異常による物理的な狭窄のよるものが多いとされます。鼻中隔(鼻の左右を仕切る壁)が湾曲している患者様はこのしきりの芯になっている鼻中隔軟骨を摘出してまがっている鼻中隔を真っ直ぐにする手術を行います。

●鼻茸(鼻ポリープ)切除術

副鼻腔炎や鼻アレルギーのよる炎症があれば鼻粘膜が腫れて、それが慢性化すれば鼻粘膜がポリープ)といいますが、それも物理的に気道を狭窄させますので鼻づまりの原因になりますので、鼻茸切除術を行います。

●下鼻甲介手術

アレルギー性鼻炎など慢性的な炎症が続いた場合、鼻の中の空気の通り道にせり出している鼻甲介というところがあり、その粘膜が分厚くなるために鼻づまりが生じます。鼻づまりを解消するために、この粘膜をレーザーで焼灼する手術(下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術)を行ったり、両側の下鼻甲介の中にある骨を取り除く手術(粘膜下下鼻甲介骨切除術)を行ったりします。この鼻甲介を薄くすることによりと空気の通り道が広くなりいびき、鼻づまりを改善させます。

これら手術で、全員のいびきがよくなるわけではありませんが、手術療法で睡眠時無呼吸症候群が改善、治癒する患者様もおられますので一度、主治医と相談してみてください。

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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