花粉症の治療ってどうしてるの??|すぎもと医院 院長コラム

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.34 花粉症の治療ってどうしてるの??

2021/03/02

花粉症の季節到来

花粉症の季節になってきました。2月3月はスギ花粉の飛散が多く、4月5月、長い人では6月まで花粉症の症状が続く人までいます。当院でも1週間くらい前から花粉症の患者さんが目に見えて増えてきました。そんなしんどい花粉症、どう治療しているのかお話していきたいと思います。

花粉症の症状

花粉症の主な症状としまして
・鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ
・目のかゆみ
が一番多く訴えられる症状です。その他、のどがいがらっぽい、肌がかゆい、頭がボーっとするなどで症状を訴えられることもあります。

花粉症の治療方法

当院ではいかに治療をしているか(ガイドラインがあってもちろんそれに沿って治療をしております)、治療のコツをお話していきたいと思います。

ほとんどの患者さんが「鼻水」を訴えられますので、まずは抗アレルギー剤(有名なものではアレグラ®やクラリチン®など)を処方します。これらの薬は街の薬局でも購入できます。くしゃみや目のかゆみ、肌がかゆいなどの症状もこの抗アレルギー剤でOKです。

ただここで注目の症状が「鼻づまり」です。「鼻づまり」は結構やっかいで、一般的な抗アレルギー剤だけでは効果が薄いことも多く、「鼻づまり」にはロイコトリエンという炎症物質が関係していると言われているので抗ロイコトリエン薬(シングレア®など)を併用します。抗ロイコトリエン薬を併用しても効果が薄い場合は、ステロイドの点鼻薬も併用します。それでも鼻づまりが強くて特に夜中も眠れない状態であれば血管収縮剤入りの点鼻薬(コールタイジン®など)も併用します。ただ血管収縮剤入りの点鼻薬は連用すると鼻の粘膜が分厚くなって徐々に効かなくなるので、鼻づまりで眠れない時など最小限の使用に止めます。それでも鼻づまりが酷いときは血管収縮剤入りの抗アレルギー剤(ディレグラ®)に変更します。

わかりやすく図にしてみますと

鼻づまりなし
抗アレルギー剤 単独
鼻づまりあり
抗アレルギー剤 + 抗ロイコトリエン剤
それでも鼻づまりが軽快しない場合
抗アレルギー剤 + 抗ロイコトリエン剤 + ステロイド点鼻薬
それでも鼻づまりが軽快しない場合
抗アレルギー剤 + 抗ロイコトリエン剤 + ステロイド点鼻薬 + レスキューで血管収縮剤入りの点鼻薬・頓用
それでも鼻づまりが軽快しない場合
血管収縮剤入りの抗アレルギー剤

という感じで「鼻づまり」がキーポイントとして治療法の選択をしています。
もしそこで目のかゆみ、流涙などの目の症状がある場合は抗アレルギー剤の点眼薬を処方しています。

よく患者さんに「市販薬と治療に違いがあるのですか」と質問されるのですが、抗アレルギー剤は市販で販売されていますが、抗ロイコトリエン薬やステロイド点鼻薬は市販では販売されていないため花粉症の症状改善には花粉症に詳しい先生がいるクリニックを受診した方が治療は上手くいくと思います。
最近は効果が非常に強い薬や1日1回1錠で効果が十分な薬、眠気やのどの渇きなどの副作用が少ない薬なども出てきており、以前と比べて格段に薬の性能も良くなってきています。
もちろん健康保険も使えるので安価に治療ができます。

もう一つ、花粉症の症状が出る1週間くらい前、たとえば1月中旬あたりから薬を飲み始めると、症状出てから飲み始めるのと比較してそのシーズンの花粉症症状はさらに軽減されるので、できれば早い目に飲み始めて見てください。

花粉症外来のページもご覧ください>>>

鼻アレルギーのガイドライン「花粉症 治療法の選択」

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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