血尿(尿潜血)を検診で指摘された!Vol.2|すぎもと医院 院長コラム

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.29 血尿(尿潜血)を検診で指摘された!Vol.2

2019/9/11

血尿、尿潜血とは?

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血尿、尿潜血はどちらも尿の中に血液が混じっている状態ですが、血尿は尿を肉眼で見ても赤くてひと目で血液が混じっている状態で、尿潜血は顕微鏡や尿検査の試験紙などでようやく検出できる状態をいいます。
血尿、尿潜血は腎臓だけでなく、尿管、膀胱、尿道の異常、そこから出血が考えられます。

血尿、尿潜血の原因は?

尿潜血が陽性となる病気として多いのは、糸球体腎炎や腎梗塞、水腎症、前立腺の病気、腎臓・尿管・膀胱・尿道などの尿の通り道に生じた悪性腫瘍(癌)、尿路結石、外傷、細菌による感染症、膠原病などが挙げられます。尿潜血の2~3%に悪性腫瘍があるとの報告があります。 ただし、尿潜血陽性の場合でも重大な病気がないこともあり、激しい運動や過労、寒冷への曝露、月経血の混入など、一過性の陽性反応のこともあります。

血尿・尿潜血が陽性の場合どうすればいいか?

まずは尿検査を再検査して持続性があるかどうか、尿タンパクも同時に検出されないかをチェックします。次に尿沈渣を顕微鏡で確認して、赤血球の他に白血球がないか、出血させるような異物(尿路結石など)や細菌がないかを調べます。また、赤血球の形も確認することで、腎臓からの出血なのか(糸球体病変)あるいは腎臓以外からの出血なのかを判断します。画像評価として超音波腹部エコーやCTなどで腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などを観察し、癌などの腫瘍性病変、尿路結石などを確認していきます。

日本腎臓学会の血尿ガイドラインでは、検診の尿検査で尿潜血陽性になる確率は男性で4%、女性で12%とされ、そのうち悪性腫瘍は0.5%程度の確率と言われています。確率としては悪性の感度の低い検査と言えますが持続性の場合は悪性疾患の除外が必要と考えます。また尿が赤いなど、肉眼的な血尿はさらに重要な病気のサインと考えますので早い目の医療機関受診をお勧めします。

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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