睡眠負債について| 大阪市都島区 桜ノ宮駅すぐのすぎもと医院

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.13睡眠負債について

2018/06/25

流行語大賞ベストテン入り!「睡眠負債」とは?

ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞は、「インスタ映え」と「忖度」でした。 その中でベストテン入りした流行語の中で「睡眠負債」というのがありました。あまり聞きなれない「睡眠負債」、昨年6月にNHKスペシャルで放映された「睡眠負債が危ない」の影響が大きいと思われます。
睡眠負債について簡単に説明していきます。端的に言えば睡眠不足の蓄積です。ただ一過性の寝不足と慢性的な睡眠不足が積み上がった睡眠負債は、身体に現れる症状や感じ方が異なってきます。一過性の寝不足の場合は日中の眠気やだるさなどが症状として現れてきますが、睡眠負債は長期的にみて様々な健康リスクを発生させると言われています。具体的にどのような健康リスクが生じるかまとめていきたいと思います。

①集中力・注意力の低下

ペンシルバニア大学の研究で睡眠時間ごとに、徹夜グループ・4時間睡眠グループ・6時間睡眠グループ・8時間睡眠グループの4つに分類し、その後の経過日数によって集中力や注意力などに変化が生じるかを調査しました。

結果は徹夜のグループのテスト結果(反応速度を図るテスト)が最も悪く初日、2日目で急激に成績が悪化していました。ただ4時間睡眠のグループや6時間睡眠のグループも徐々に集中力や注意力が落ちていき、4時間睡眠のグループは6日目で徹夜グループの1日目と同じ結果、また6時間睡眠のグループも10日ほどで1日徹夜をしたのと同じくらいに集中力や注意力が悪化したとのことでした。また徹夜グループは自分の集中力や注意力の低下をはっきりと自覚していましたが、6時間睡眠のグループは自分の集中力や注意力に気付いていなかったと報告されています。

②癌の発症、進展のリスク

「睡眠負債は癌のリスクも上昇させます。睡眠負債により免疫細胞の働きが緩慢になり癌細胞の増殖を抑制できず、癌を発症、進展させるとされています。
東北大学の研究で睡眠時間と乳がんの発症リスクの関係を調査し、睡眠時間が7時間の人と睡眠時間が6時間以下の人と比較して、乳癌の発症リスクが1.6倍も高いことが示されました。

③認知症のリスク

認知症、特にアルツハイマー型認知症は脳内の神経細胞にアミロイドβというタンパク質が蓄積され、神経細胞が死滅することで発症します。アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβタンパクが、質の良い睡眠によって排出される働きがあることがスタンフォード大学の研究で明らかになりました。

④肥満・糖尿病のリスク

肥満に関しては、睡眠不足により食欲抑制ホルモン(レプチン)の分泌が低下したり、食欲増進ホルモン(グレリン)の分泌が上昇したりすることで肥満を助長したり、夜間睡眠中に脂肪を分解する作用があるコルチゾールも、入眠時間が遅くなったり睡眠時間の不足によりコルチゾール分泌が減少することでも肥満を助長すると言われています。また糖尿病に関しても起きている時間が長いことで交感神経が優位な状態が続くことで、グルカゴンやアドレナリンが分泌され血糖値が上昇します。あるいは血糖値を下げるホルモンであるインスリンが末梢の組織で効かなくなるインスリン抵抗性が上昇し、それらにより糖尿病の発症、糖尿病が悪化すると言われています。

睡眠負債が蓄積した状態では、集中力・注意力が低下していたとしても、睡眠負債状態に慣れてしまっているため、それを自覚しづらいという点が重要です。それは仕事上でも本来の能力に悪影響を及ぼしてしまいますし、睡眠負債の蓄積を自覚しないまま車の運転を行った場合重大な事故を引き起こす可能性もあるからです。 リスクチェックをしてみてください。

NHKスペシャル 睡眠負債が危ない あなたの睡眠リスクをチェック!

以上、「睡眠負債について」でした。「睡眠負債の返済方法」についてはまた後ほど

すぎもと医院 院長 杉本 由文

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