てんかんと睡眠時無呼吸症候群| 大阪市都島区 桜ノ宮駅すぐのすぎもと医院

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.22てんかんと睡眠時無呼吸症候群

2019/2/7

てんかんは子供の病気と思われがちですが、高齢者でも発症し特に近年は長寿化、高齢者の増加もありてんかんの発症が増えており小児の発症者を上回っているのではないかとさえ言われています。

図1 年齢別てんかん発症数
Lancet Neurol. 2005 Oct;4(10):627-34、
図はDtsch Arztebl Int. 2009 Feb; 106(9): 135–142.より引用

高齢者のてんかんは、脳卒中の後遺症、頭部外傷、加齢に伴う脳の異常、認知症などが要因となって発症することが多く、全体の50%~70%とも言われています。1)図2
ただ、最近、原因が不明のてんかん(脳卒中など上記の病気以外で発症したてんかん)の中に睡眠時無呼吸症候群などを含む睡眠障害が原因であるてんかんが注目されておりまして、全体の10%から多いもので45%がてんかんと睡眠障害が合併しているとの報告があります。2)

図2 高齢者のてんかんの原因疾患
出典:厚生労働省

もともとてんかん発作は疲労や睡眠不足も誘因となることが知られており、起きているときよりも寝ているときの方が、異常な脳波が現れやすいとされております。睡眠時無呼吸症候群も慢性的な睡眠不足を引き起こす病気であり、仙波らは夜間睡眠中に強直性の痙攣を発症したてんかん患者に脳波モニターを行ったところ脳波でてんかん型放電を認め、加えて簡易型PSG検査も行ったところ睡眠時無呼吸症候群も認めたため、CPAPを導入によっててんかんが起こらなくなり脳波も改善、投与している抗てんかん薬も減量できたと報告しておりました。3) また奥らは精密PSG検査を行い、その際に脳波を注意深く観察することで睡眠時無呼吸症候群とてんかんの合併を鑑別することができ、簡易PSGで睡眠時無呼吸症候群を診断するだけでなく精密PSGの重要性も説かれておりました。4)
今後、超高齢化社会に突入していくことになり、どんどんてんかんの患者様も増えていくと想像しますが、脳卒中などの器質的な疾患がない場合は睡眠時無呼吸症候群などを念頭に検査治療を行い診断に至った際には積極的にCPAP導入することでてんかんが治まったり、抗てんかん薬を減量できたりなど適切な治療が行われると考えます。

  • 1) てんかんの有病率等に関する疫学研究及び診療実態の分析と治療体制の整備に関する研究 厚生労働科学研究費補助金 総合研究報告書
  • 2) American Academy of Sleep Medicine. International classification of sleep disorders, 3rd ed. Darien, IL: American Academy of Sleep Medicine, 2014
  • 3) 仙波宏章,菅原斉,大塚美恵子,他:睡眠時無呼吸症候群に誘発された高齢発症の夜間てんかん発作.日本内科学2007;96:784―786
  • 4) 奥雄介、松延毅、冨岡拓矢、荒木倫利 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)でてんかん波形を確認した閉塞性睡眠時無呼吸症の一例

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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