高血圧の基準値が変わったよ!|すぎもと医院 院長コラム

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院長コラム~病気や健康維持のワンポイントアドバイスなどをお届けいたします

vol.27 高血圧の基準値が変わったよ!

2019/6/27

先日、高血圧学会が新しい高血圧の降圧目標のガイドラインの2019年度版を発表されました。前回の改訂は2014年だったので、5年ぶりの改訂となります。降圧目標が以下のようになりました。

当院では診察室での血圧より、家庭での血圧を重視(最近は学会でも家庭血圧を重視する方向ではある)しているため、今回は家庭血圧で変更点を話したいと思います。今回の改訂はアメリカ、あるいはヨーロッパの高血圧ガイドラインとの整合性を得るためと、Sakima A, et al. Optimal blood pressure targets for patients with hypertension: a systematic review and meta-analysis. Hypertension Researchvolume 42, pages483–495 (2019)で示されたように140mmHg未満をめざす通常治療より、130mmHg未満をめざす厳格治療のほうが、心筋梗塞や脳卒中のリスクが20%低くなるという結果が出たからです。

前回、変更された点は以下の通りです。

  • ・75歳未満の降圧目標を125/80mmHg未満(2014年 135/85mmHgから)に変更
  • ・75歳以上の降圧目標を135/85mmHg未満(2014年 145/85mmHgから)に変更
  • ・75歳以上の高齢者はより強化され、併存疾患などによって降圧目標が125/75mmHg未満とされる場合、75歳以上でも忍容性があれば個別に判断して125/75mmHg未満への降圧を目指す。

と、降圧目標がより低く設定されました。
2017年にアメリカで高血圧ガイドラインが改訂され130/80mmHg(診察室血圧)とされ、降圧目標が強化される毎に製薬会社の陰謀説が流れたりするのですが、アメリカでのSPRINT試験の結果や上記の結果、以前のガイドラインでも示されていたように「収縮期血圧10mmHg、拡張期血圧5mmHgの低下により、心血管病リスクは、脳卒中で約40%(33%-48%)、冠動脈疾患で約20%(17%-27%)減少する」※、「Lower the better」を再認識しまして、また明日からの高血圧診療に活かせていきたいと思います。

※2014 高血圧治療ガイドライン2014、日本高血圧学会編
Law MR, Morris JK, Wald NJ. Use of blood pressure lowering drugs in the prevention of cardiovascular disease: meta-analysis of 147 randomised trials in the context of expectations from prospective epidemiological studies. BMJ. 2009; 338: b1665.

すぎもと医院 院長 杉本 由文

電話番号:06-6924-7077

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